仁和寺放火事件
(読売新聞記事)



仁和寺放火の初公判 被告は無罪主張=京都

2005.11.05 大阪朝刊 33頁 (全311字) 

 右京区の真言宗御室派総本山・仁和寺境内にある僧侶養成機関「仁和寺密教学院」で6月に起きたボヤで、現住建造物等放火罪に問われた元学院生の桜又英憲被告(26)の初公判が4日、地裁(上垣猛裁判長)であった。罪状認否で桜又被告は「私はやっていません。(出火時は)調理場で洗い物をしていました」と無罪を主張した。

 これに対し、検察側は冒頭陳述で、出火当時、学院内には桜又被告しかおらず、ボヤを知った寮監が駆けつけた際、桜又被告は出火場所を指さしたのに、消火は一切していなかったなどと指摘した。

 起訴状によると、桜又被告は6月19日午後0時20分ごろ、学院内の部屋の押し入れにあったかばんなどに火を付け、板壁約1.5平方メートルを焼いた。

読売新聞社





仁和寺のボヤ 元学院生を起訴=京都

2005.09.28 大阪朝刊 34頁 (全268字) 

 右京区の真言宗御室派総本山・仁和寺境内にある僧侶養成機関「仁和寺密教学院」で6月に起きたボヤで、地検は27日、元学院生の桜又英憲容疑者(26)を現住建造物等放火の罪で起訴した。起訴状によると、桜又容疑者は6月19日午後0時20分ごろ、別の学院生の部屋の押し入れにあったかばんに火を付け、板壁約1.5平方メートルを焼いた。

 これまでの調べに対し、桜又容疑者は「やっていません」と否認を続けているが、ボヤが起きた際、学院内には同容疑者しかいなかったことや何者かが外部から侵入した形跡がないことなどから、同容疑者の犯行と判断、起訴に踏み切った。

読売新聞社





京都・仁和寺ボヤ 僧侶養成学院生を逮捕

2005.09.07 大阪夕刊 13頁 (全404字) 

 京都市右京区の真言宗御室派総本山・仁和(にんな)寺境内にある僧侶養成機関「仁和密教学院」で6月に起きたボヤで、京都府警右京署は7日、学院生の桜又英憲容疑者(26)を現住建造物等放火容疑で逮捕した。調べに対し、桜又容疑者は「火はつけていません」と容疑を否認している。

 調べでは、桜又容疑者は6月19日昼、学院内の寮の押し入れに放火し、板壁約1.5平方メートルを焼いた疑い。同署は、押し入れに火の気がなく、出火当時、寮内に桜又容疑者しかいなかったことから、事情を聞いていた。寮では6月18日未明にも空室でボヤがあり、同署は関連を調べる。

 同学院は、指導的な僧侶「阿闍梨(あじゃり)」を養成する機関で、弘法大師空海が唐から伝えた真言密教の法灯を受け継ぐ「伝法灌頂(でんぽうかんじょう)」の儀式もある。卒業生は各寺院の住職などを務める。

 真言宗御室派は全国に約800の末寺があり、仁和寺は1994年に世界遺産に登録された。

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仁和寺放火 学院生を逮捕/京都府警

2005.09.07 東京夕刊 18頁 (全163字) 

 京都市右京区の真言宗御室派総本山・仁和(にんな)寺境内にある僧侶養成機関「仁和密教学院」で6月に起きたボヤで、京都府警右京署は7日、学院生の桜又英憲容疑者(26)を現住建造物等放火容疑で逮捕した。桜又容疑者は容疑を否認しているという。桜又容疑者は6月19日、学院内の寮の押し入れに放火し、板壁約1.5平方メートルを焼いた疑い。

読売新聞社