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メルマガ版「探偵さんの報告書の切れ端」


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 vol.003 投影



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□vol.003 投影                      ┗━━━━━┛

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 前回の続きになりますが、最後で紹介した尊属殺人の件は↓で確認できます。

http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/34665.html

 この事件の裁判を傍聴している時に気分が重くなったのは、なんとなく息子(被
告人)の気持ちがわかるからなんですよ。といって、小生がオヤジを殺めたという
わけではなくて「そういう気持ちになる」ということがわかるということです。別
に介護に疲れたというわけではないんですが……。

 実は、小生の父親はアルコール依存症で、まぁ今は1滴も飲んでないので、アル
コール依存症だったという方が正しいかもしれませんが、一生の病気らしいので、
今もその病気と闘ってるということになりますか。

 その昔、小生が小学生の頃には父親は商売をしてまして、その仕事が、どちらか
というとラフな仕事だったので、朝から酒飲んでもできるような仕事だったんです
よ。ホントは駄目でしょうけどね。で、10年近く毎日一升酒飲んで、ついには小
生が中学1年頃には、いよいよ末期状態に入り、酒を飲んでないと手が震えたり、
幻覚を見て暴れたりと、家族にとって危機的な状況に陥ったんです。

 そらぁ、毎日朝起きて酒、仕事場に行くまでに車の中で飲んで、仕事場で飲んで、
帰ってきて、また飲んでの繰り返しで、日曜日なんかは、前日に買っておいた一升
瓶が、昼過ぎにはなくなって、酒屋に買いに行くと、それも夜にはなくなるわけで
すから大概のもんです。

 そのあたりかなぁ、やっぱり殺意がありましたよ、明確な(笑)。何かにつけて
因縁つけてからんでくるし、夜中に大声で怒鳴るし、うっとうしくて、うっとおし
くて「殺したら楽になるかな?」ってね。今のように少年が重大な犯罪を起こすこ
とが少なかった時代ですから、ちょっと冷静になると「やめとこ」となるわけです
が、悶々とした時期はありました。

 多分その時の自分の顔は、この間の被告人の顔と同じで、目の周りに黒い影がで
きた超鬱的な顔だったんでしょうね。今でこそ半分笑って話せますけど、当時はそ
んな余裕もなくて、恥ずかしくて友達にも話せないから、自分の中にどんどんフラ
ストレーションが溜まるんですよね。

 で、結局、中学2年ぐらいのある日、オヤジが最高潮に暴れて、どうしようもな
くなって母親が救急車呼んで、病院に搬送されたんですが、普通は親が病院に運び
込まれたら心配するんでしょうけど、正直ホッとしたのを憶えています。なにかか
ら解き放たれたような、そんなすごい開放感があって、オヤジには悪いですが「も
う二度と帰ってくるな」と念じましたね、子供心に(笑)。

 でも、もしかすると、何かの間違いで父親を刺していても、この開放感があった
のかなぁと思うことも今までに何度かあって、この間の被告人の表情に、どことな
く力が抜けているところがあったのがわかるような気がするんです。男なら誰しも、
一回や二回は父親がうっとおしく思うことがあるでしょう?

 まぁ、父親ってすべからくそういうものでいいのかもしれませんし、そうでなけ
ればオヤジ道は究められないのかもわかりませんが。

 それから何回入退院を繰り返したかなぁ……退院しては飲んで、また入院して、
酒がぬけると、また退院しての繰り返しで、なんにも進歩がないというか、子供な
がらに「アホちゃうか、このオッサン」と思ったものです。今から考えると、入院
したことで職も失って、退院してからはまともな職もなく、求人広告見て泣いてた
こともあったけど、どうしようもないほど生き地獄的なものの底をオヤジなりに見
てたのかもわかりませんね。

 そのお陰で小生はワーカホリックで、働いてないと落ち着かないんです。いや、
働いても働いても、明日には仕事がなくなるんじゃないだろうかとか、来年は仕事
がなくなるんじゃないか、とかいう恐怖心や危機感に苛まれて、ついついオーバー
ワークになってしまうんです。トラウマですから仕方ないんでしょうけど。

 こういうのって、いわゆる「アダルトチルドレン(AC)」というもので、幼少
時に家庭不全で育った子供が受ける精神的なストレスや経験からくるものらしいん
ですが、前述した「友達にも話せない…」というのもその典型的な症状で、25才
くらいの時にオヤジからその事を聞いて少しショックだったような記憶があります。
多少は悩みましたけどね、当時は。でも、その時も仕事が忙しくて、却ってそんな
ことを気にせず、前向いて生きられたのが良かったのかもしれません。だからといっ
て、まともな生き方をしてるかどうかはわかりませんけどね。

 今でもたまに書店などで「AC」に関する本を目にすると、そう言えば自分も…
というような感じで手にして読んでは、少しは落ち込むんですが、世の中には上に
は上があって、小生のところに来てくれるお客さんの中には、もっともっと辛い経
験をされてる方もいて、自分の悩みなんてたいしたことないなぁと気付かされるこ
ともしばしばです。

 だからって、どうということはないのですが、そんなことを感じた裁判傍聴でし
た。

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